グランドピアノの作業工程「１」
今回はヤマハグランドピアノ [C-3]の弦張り替えを中心に作業工程をご覧ください。
このグランドピアノは本体がとてもきれいでタッチも良く、
中・高音の音もとても良かったのですが、中古のヤマハに良く見かけるボン線(低音の巻線が伸びない弦のこと）が多く、
この際低音弦だけでなく全体の弦を張り替えることにしました。
では作業手順でご説明してまいります。
このピアノの機種名と製造番号です。 １９８３年製造
弦をすべて取り外した状態。
チューニングピンを取り外します。
ピン周りのピンブロックも取り換えます。
このネジも取り外して磨きます。
左が磨く前、右が磨いたネジです。
ネジが綺麗で鉄骨の見栄もいいですね。
響板と鉄骨も 綺麗になりました。
弦を引っ掛けるヒッチピンと弦枕(アリコート）も磨けばこの通りです！
手作業で弦を張ります。
弦を張り終えました。
チューニングピンの頭も綺麗に打ち揃えました。
弦を張り替えたばかりの状態は音階になっていませんので、
これから音階づくり、調律を含め何度も調律していきます。
以上、次回その後の作業をお伝えいたします。
ご拝読ありがとうございました。
