日々の出来事(古典調律)
昨年より取りかかった古典調律についてコメントします
(ちょっと長く、重たいお話になるかと思いますが・・・)
昨年の春私が長年調律させて頂いているお客様の依頼(TOMOさん)で古典調律の一つヴェルクマイスターの調律を始めました。
バッハをはじめ、古典派の作曲家達は現在多く採用されている平均律ではなく、古典調律での作曲を行っていたので、その時代の曲は古典調律の方が響きがいいのです。
(因みに調律の種類として平均律以外の調律全て古典調律になります。古典調律の種類はたくさんありますが、私が最近始めたのは古典調律の中でも最も多く採用されているヴェルクマイスターだけです。)
ヴェルクマイスターの調律で初めてバッハの曲の演奏を聴いた時唖然としました。
クラッシックのピアノを携わっている方々は是非この響きを感じて欲しいと痛感しました。
(YouTubeでも古典調律は聞けますが、スピーカーからの音と生の音は全然違いますので、古典調律が興味持たれないのはこれも原因の一つだと思います。)
外国の調律師の事は分かりませんが、日本人の調律師は古典調律に興味が無さすぎるのかな~と思います。実は私も昨年まではそうでした!
私は大手楽器メーカーのピアノ調律養成所を卒業しました。その時のカリキュラムの中に古典調律の授業はありませんでした。
実際のところ、この年齢まで古典調律の依頼は全くありませんでした。
昨年、古典調律の扉を開けて頂いたTOMOさんには本当に心から感謝しております。(<(_ _)>)
これからも古典調律ヴェルクマイスターでの調律依頼があれば行っていきたいと思います。(🔥)