調律師泣かせのピアノです。

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お客様宅で4年前に納品したアメリカ製のアップライトピアノ・ボールドウィンの調律いたしました。

このピアノはデザイン的にとても風格があり、お客様は一目ぼれでご購入して頂きました。

ところが、このピアノかなり調律師泣かせの代物でして、普通のピアノなら1分で終わる作業が30分もかかるピアノなんです。

なんと中のアクションが非常に独特で取り付け、取り外しにすごく時間がかかるのです。

工房に搬入された時の状態は響板・響棒が剥がれ、浮きあげっている状態でした。

修理はまず、弦とチューニングピン鉄骨を外し、響板・響棒を接着して鉄骨を取りつけ、弦を新しく張り替えました。

アクションはゴムでできた部品や銅の金具など傷んでるのは新たに作りました。

音楽的にはあまりよい音は出ませんが楽器としての機能は一応果たしてますのでお客様にはご満足して頂いております。

このピアノの修理は普段の約5倍のエネルギーと時間を消耗しました。

お客様宅では長時間お邪魔したにも関わらず返ってお土産まで頂いた次第で恐縮しております。ありがとうございました。

ご拝読ありがとうございました。

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