ヤマハG3Eのオーバーホール作業
今月納品させていただくヤマハグランドピアノG3Eのオーバーホールがほぼ終わりました。
このピアノは全弦張替、ハンマー交換、2本ペダルを3本べダルへの改造、響板塗り替え、ダンパーフェルト交換などの作業を行いました。
外装もピカピカに磨き上げとても見違える様になりました。
このグランドピアノは器種名はG3ですが、中身はC3と同じです。
ピアノの弦の根元にあるアリコートと呼ばれる、音を共鳴させる部分があります。
初期のG3Bは弦がフェルトの上に敷かれて共鳴させない構造でしたが、このG3Eは製造の途中からC3と同じように共鳴させるアリコート方式も出現しました。
音の特徴としてはアリコート方式は音がきらびやかに対し、無振動方式は耳障りのある高い倍音がしない落ち着いた音色のピアノです。
【スタインウェイなどに用いられるアリコート方式】
ヤマハG3E
【ベヒシュタインや旧カワイピアノなどに用いられる無振動方式】
ヤマハG3B