ピアノのタッチを重くするための作業
アップライトのタッチを重くするために鍵盤に乗せる鉛を作ります。
①自家製の型枠に鉛を溶かして作ります。
②この独特の形は、鍵盤の上に乗せる時、向きを変えるだけで重さを変えられるように工夫しました。
③型枠は石膏で作りました。
④鍋に鉛を入れて溶かします。
⑤完成した鉛に両面テープを付けます。
⑦お客様宅での取付風景です。
⑧鍵盤の上に分銅を置き、重さを揃えながら、鉛を乗せる位置を決めます。
⑨重さを揃える為には鉛の位置は一定ではなくなります。
⑩鉛の大きさもあえて不均一にしました。
*アップライトの場合
市販の鉛もありますが、小さいので鍵盤の奥に付けないと重くなった感じがしません。
しかし、このやり方ではアップライト独特の悪い特徴がさらに悪化します。
それは指が鍵盤に触れた瞬間は重く、下げるとスッと軽くなります。
鍵盤の奥に鉛を付けると、これがさらに極端になります。
グランドピアノみたいに鍵盤の下まで重くするためには鍵盤の手前の方(バランスピン近く)に重い鉛を置く必要があります。
重い鉛は市販されていないので大城ピアノでは自分で作っております。