ピアノによくある故障

 雑音   

ピアノは振動する物体です。

ですから当然振動によって音楽的な音とは異なる雑音も生じてきます。

その雑音の原因で一番多いのが天屋根と呼ばれるピアノの上のふたの部分についている真鍮製の長い蝶番から発生する雑音です。

ピアノ雑音4.jpg

これは中に芯棒との間に極僅かな隙間ができ、その部分が振動してビービーと雑音が出るからです。

雑音のポイントの発見方法は何ヵ所か指で押さえてみたらわかります。指をふれて止まればそこがポイントです。その周りの蝶番の隙間に爪楊枝を差し込めば応急処理はできます。それでも止まらなければ技術者に来て頂きましょう。

その程度の修理はいつもお願いしている技術者ならば無料でやってくれるか、せいぜい出張費程度で済みます。

その他によくある雑音

ピアノの上に置いていた硬い小物がピアノの後ろに落ち、それが響板に接してガラガラとかゴロゴロという雑音がでる場合があります。

ピアノ雑音2.jpgフローリングにピアノを置いている場合はピアノ本体を自分で少しずらして取ることができます。じゅうたんや畳の上にピアノを設置している場合は技術者にお願いしましょう。

技術者なら何とか工夫して動かすことが出来ますが、運送屋さんの手を借りなければいけない場合もあります。

その時は8000~10000円くらいピアノ移動料金が発生します。

上記の内容からピアノの上にあまり物を置かない方がよろしいと思います。

ピアノ以外からの雑音の発生

前にも述べた雑音もそうですが、すべての音に反応するのではなく、数か所の音に反応するのがピアノの雑音の特徴です。(ピアノの雑音は共鳴と呼びます。)

ピアノ雑音3.jpg例えば、ピアノの上に振動しやすい物体(メトロノームや筆箱)を置いている場合、その物体が共鳴して雑音として発生するのです。

又、冬場は石油ストーブや照明器具の傘などからも雑音はでます。ピアノの上からはずすとかストーブの向きを変えるなどしてこれを防ぐことができます。

 

ペダルを踏むとキーキー音がす

ピアノ雑音5.jpg

これは内部の部品と部品が接して擦る音ですから技術者にお任せするしかありません。

しかし、これは簡単に治る雑音ですから費用も余りかかりません。これも良心的な技術者でしたら無料でやってくれるはずです。

 それ以外にも様々なところから雑音は発生します。

しかし、皮肉にも技術者が到着した時は雑音が治まってどこが原因なのか発見できない場合もあります。

その様なことから技術者に電話する前にまずご自分で探してみた方が良いと思います。

いろいろと長い説明になり申し訳ございませんでした。上記以外にもピアノの事でお困りのことなどございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。

ご拝読ありがとうございました。

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