個人から個人へのピアノを譲りうけるときの注意
よくある事ですが、ピアノを個人から個人へ譲る時に時々問題が発生することがあります。
人に譲るピアノというのは多くの場合長年弾きこともなく調律も10年どころか30年以上も
してないことが多いのです。
最悪の場合は、ピアノを譲ってもらったものの調律不能で捨てることになり運送料と処分料が!!
反対に費用がかかった例もあります。
「業者に引き取ってもらおうとしたら反対にお金を取られるので貰ってもらえるとありがたい」
ピアノをもらう人を無料回収業者扱いに思っている方もいます。
これはピアノの持ち主がすべきことであり、もらう側が調律師に依頼するのは失礼になり、
持ち主の感情を害することになりかねません。
ピアノの寿命としてはおよそ50年位だと思います。
(使用頻度や管理の仕方にもよりますが・・・・・・)
ピアノを無料でもらう方の中には「運搬費だけ支払えば終わり!」と思っている方も多いのですが、
ところが現実はそうはいかないのです。
長年調律してないピアノは調律だけではなく、それ以外のタッチ調整(調整)音作り(整音)
などにかなり時間がかかるので費用も2万~10万円位かかると覚悟した方がいいでしょう。
業者によって大きく見積金額が異なりますが調律師の技術のセンスも異なり必ずしも
安い業者や高い業者がよいということはありません。
ピアノを置いている場所に湿気が多かったり、山林や畑が近くにあったりすると
ピアノの中にネズミが入る場合やフェルト類が小さな虫が食い荒らしたりして
修理に膨大な費用が懸った例もあります。
個人でピアノを譲り受ける場合は十分注意してください。