自分で工夫できるピアノの静音
ピアノの音を少しでも静かにさせたいという方の為にこのコーナーを作ってみました。
ご存知かと思いますが、ピアノの後ろは響板がむき出しになっているため音の大半は壁側に突き当たり近隣の方にご迷惑をかける場合があります。
完全防音というわけにはいきませんが今の音質を失わずに音が静かになる方法があります。
ご興味のある方はご覧ください。 *グランドピアノ用は改めて掲載したいと思います。
1.ホームセンターでベニヤ板を購入し、裁断してもらう。(必ず板をカットしてくれるお店がいいですね)
サイズ:厚さ―5.5mm 縦―910mm 横―1820mm のベニヤ板を選びます。
ベニヤのカット順序
A―1820mmを1460mmにカットする。(ちょうどピアノに隠れる長さ)→本体パネル
B-残った360mm×910mmの端切れの板を180mm×910mmに縦長くカットする。(2つ)→本体の足になる
C-更に"B"の1つを180mm×550mmにカットする。→本体の足になるパネル("B"と”Cを”継ぎ足す)
2.他に購入するもの
★ネジを2袋(写真サイズ)
★布テープ
★フェルト(5cm×5cm 2枚作る) 色はなんでも可
★カーペット 1枚280円位のもの (50cm×50cmを7枚)
★蝶番 4個 (サイズは適宜)
★使用する道具は「のこぎり」「丈夫なカッター」「はさみ」「少し細めのドライバー」
3.カットした”B”と”C”をこのように布製ガムテープでつなぎます。縦180mm×1460mmになります。
本体をピアノの後ろに設置する際に壁やピアノにキズがつかないようにする為の足の作成
フェルトをベニヤに囲むように2cmほどはみ出して付ける。(左右)
4.蝶番取り付け
足に4個の蝶番を図のように取り付ける。
ネジが少しはみ出たらヤスリで削ります。
5.カーペットの取り付け
大きな板に50cm×50cmのカーペットを隙間なく敷き詰めます。
1枚のカーペットに対しサイコロの”5”のように5本のネジで固定します。
910cmの長さのはみ出た方をカットする。(カット時は注意を!)
6.本体パネルと足になるパネルをつなぐ
蝶番で本体につなぐ。(足はカーペット側と反対の方向にたためるように)
7.防振カーペットの作成
残ったカーペットを使いインシュレーターの下に敷く防振カーペットを作ります。
*円形を作るにはコンパスでインシュレーターの大きなと同じように円を描いたら良いでしょう。
8.インシュレーターに取り付け
まずピアノを動かさないといけませんね。ピアノの動かし方の説明です。
フローリングに設置し、下に丸いインシュレーター(プラスティック製、ゴム製など)が敷いてある場合は手前に引けば動きます。
素早くインシュレーターの下にカーペットを敷きピアノを降ろします。
9.パネルの設置
パネルの足は伸ばした状態で壁にもたれかかるようにセットします。
パネルの足の部分を壁側に付けると本体の下部がピアノの後ろにピタッと閉まります。
防音パネルの上部を固定させるのに使用するのは乾いたタオルなどを図のように挟むのが良いです。この方法だと壁をキズつけずに経費も安上がりになります。
説明が長くなりましたが、画像では解りづらくご不明な点などがありましたらどうぞお気兼ねなくお問い合わせください。
防音でお困りの方に少しでもお役に立てたら幸いです。
長い間ご拝読ありがとうございました。