アップライトピアノのタッチをグランドピアノっぽく

ヤマハYUAは前期と後期に分かれてまして、後期の方が一般的なアクションの構造ですが、前期のYUAは連打ができるようになっています。

しかし、これには欠点があり、板バネと呼ばれる部分からパカパカと雑音がします。

この欠点は板バネの裏側にフェルトを貼ることによって解決できます。

さらに私が独自に考えたやり方もつけ加えました。それはグランドピアノ特有のタッチであるカックンという感触です。

グランドピアノの鍵盤をゆっくり押し下げると3分の2ほど下がったところで大きな抵抗があり、それを過ぎると急にタッチが軽くなります。

その感触がカッ(抵抗)クン(抵抗が抜けた瞬間)と表現してます。

この抵抗の部分があるから鍵盤下げるとき途中で力を抜くことができ、ピアニッシモが出しやすくなります。

さらに、抵抗が過ぎた後は軽いので、子供でも容易に鍵盤を底まで下げることが出来ます。

このYUAの構造だからこそ、このような改造ができます。

このように改造したアップライトピアノはトリルや連打の演奏がしやすく、ノクターンなどしっとりとした曲が弾きやすいです。

ここまでグランドピアノに近づけても、やはり本物のグランドピアノには及びません。

それはハンマーや弦の振動を止めるダンパーが水平に取り付けられており、重力の力で戻る構造なので、物理的に無理だと思いました。

グランドピアノはやはりすばらしいですね。

因みに、この改造費はピアノ代に上乗せしてませんのでこのピアノをご購入された方はラッキーだと思います 

 

 

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