ピアノ解体作業しました
国産グランドピアノ【ホルーゲル】の解体作業の様子をご覧ください。
工房で数々のコンサートで使用されてきましたが2022年5月27日に解体することになりました!
●この【ホルーゲル】は戦時中に製造された国産グランドピアノです。設計は「ディアパソン」「大橋ピアノ」などを手掛けた大橋幡岩氏です。
●解体はまずダンパーを外します。
●ダンパーを外した後は弦を外します。
●弦は先に低音弦から外します。
●低音を外したら中音、高音を外し、チューニングピンも外します。
●全ての弦とチューニングピンが外れました。
●このホルーゲルと再生せずに解体処分する理由は、このチューニングピン板の寿命が影響しております。
ピン板は厚い板を重ねて作られています。
それが長年の経時変化により接着剤がはがれ、板を板の間に隙間ができる時があります。
こうなればピン板交換という大掛かりな修理になります。
その作業時間と、ピアノの価値観を考えると割に合わないので、処分する事にしました。
「ホルーゲル」ごめんなさい💦
●ピアノの親板と呼ばれるボディを切断しやすいようにまず二つに分けます。
●こんなにバラバラに解体されました! これからごみ袋に入るようにさらに細かく切断していきます。
●ほとんどの木の部分が切断され、ごみ袋に入ります。
●本体から外した鉄骨です。70年以上20tの張力で耐え続けてきました。ほんとにお世話になりました。お疲れさまでした<(_ _)>
鉄骨などの金属部分は鉄回収業者に回収していただきました。
●アクションは分解するのにかなり時間がかかりますので後日の作業になります。
以上おおよそ二日間ほどの作業風景でした。